代表取締役/CEO
村田大輔
クラウドローンは業界を変えるチャレンジの場

Profile
大手ネット銀行でリスク管理対応窓口の顧客対応責任者として従事。クラウドソーシング事業の共同創業、不動産賃貸仲介AIアプリ企業の事業部長を経て、2018年クラウドローン株式会社を設立。

Entrepreneur
起業
新しく便利なサービスが融資の分野でもできるはず
村田さんはこれまでにもスタートアップ企業の経営に参画してこられたそうですが、クラウドローン起業に至るご経歴をお聞かせください。
私はもともと関西の出身で、電力系企業のグループ会社に就職したのですが、30歳を機に自分の成長や今後のキャリアを考えた時、金融事業に魅力を感じて、最初期から業界を牽引していた大手ネット銀行に転職しました。その後はスタートアップ企業の経営などを2社経験しています。
1社目は、縫製職人と依頼者をつなぐマッチングサービスです。創業者から声をかけていただき、COOとして組織や仕組み作りを担いました。2社目は、接客にAIを活用する不動産系サービスの企業で、事業部長を務めました。
当時、関心のあった「金融」と「不動産」のうち、不動産領域での挑戦でした。こうした経験を通じて、次は自分自身の手で金融のサービスを立ち上げたいという想いが強まりました。
それで金融の分野で起業されたのですね。金融のどんなところに可能性を感じていらっしゃいましたか?
クラウドローンを起業した2018年当時、スマホ決済サービスや暗号資産など、決済やデリバティブの分野ではすでに多くの革新的なサービスが登場していました。一方で、融資の分野は大きな市場であるにもかかわらず、新しいプレイヤーは見当たらず、業界は旧態依然のままでした。私はそこに違和感を持ち、「電子マネーや暗号資産にあるのなら、融資にももっと新しく、便利なサービスがあっていいはずだ」と考えたのです。
調べていくうちに「なぜ誰もやらないのか? 参入できない理由があるのか?」という思考が止まらなくなり、法規制や市場動向を徹底的に調べました。その過程で、どうしても自分でやってみたいという気持ちが強まり、会社を辞めて法人を設立したのです。

Work style
働き方
未知数の多いところに仕事を広げる魅力
これまでのさまざまなご経験を踏まえて、今の働き方をどう感じていますか?
銀行勤務時代の経験は、現在クラウドローンで金融機関と提携を進める際に非常に役立っています。銀行の稟議や意思決定のプロセスがわかることで、先回りして対応できる場面も多くあります。
また、スタートアップ企業では少人数の組織で裁量権を与えられ、自分で優先順位をつけてリソースを投下する形で事業を進めていましたが、その自由度の高さが自分に合っていたと思います。
それは、厳しい環境での忍耐力というより、むしろ好奇心がずっと続いている状態でやってきたことです。起業を「賭け」と考える方もいらっしゃるかと思いますが、リスクよりもむしろ一歩一歩、毎日前進できる環境です。せっかく仕事をするなら、決められた枠の中で成果を上げるより、未知数の多い領域をどんどん切り拓いていくことの方が楽しいですよね。その思考で生き続けられることが、経営者の魅力なのだろうと思います。

Potential
可能性
クラウドローンが当たり前に使われる世界へ
現在の事業の可能性をどのように考えていらっしゃいますか?
融資は、人生の重要な局面で必要とされるサービスです。多くの人が、1〜2回はローンを利用するのではないでしょうか。そんな大切な意思決定の場面で、クラウドローンが “当たり前” に使われる存在になれたらと考えています。
「融資を通じて、夢や目標の実現を後押しできる」
「地域や社会の課題解決に貢献できる」
そんな一つひとつの成果に触れられることが、この仕事の醍醐味です。
当社で働く人には、自分のスキルアップだけでなく、そうしたステークホルダーからの声も自身の糧として成長していただけたらいいですね。
最後に、求職者の方にお伝えしたいことはありますか?
私は面接で、「将来的にどんなキャリアを考えているか」を聞いています。例えば、この事業を通じて金融業界について学びたいとか、スタートアップ企業で働くことを経験してみたいなど、自分なりに具体的な理由を持っている方の方が、この環境には向いていると思います。また、そういう方の挑戦や成長を後押しする文化が当社には根付いています。
私たちは今、金融業界の”新しい常識”をつくっている真っ最中です。現在金融業界で働きながら、業界の現実的な課題と理想との間で手詰まりやもどかしさを感じている方にとっては、クラウドローンは業界を変えるチャレンジの場になるはずです。そして、新しい常識は金融業界だけではつくれません。皆さんのさまざまな経験を活かして、共に挑戦し成長する事業に参加していただきたいと思います。